火曜日, 12月 11, 2007

SONY MDR-EX90SL装着のコツ?

イヤーチップを付ける耳向きのLとかRとか書いてある内側面には、カーブした形で数ミリ幅の薄い部分があって音も少し出ている。ここが、耳の穴周りによく触れていると音が良くなるのは、本体を押し付けてみれば分る。かといって変に密着させすぎても音はこもる。
自分の場合、耳たぶ側のへこみにアルミ部が触れる様に傾けて耳との間に軽く隙間のあるくらいの方が、音域や音場の広がりを聞き取れる。
イヤーチップと耳穴、ハウジングと耳との密着もさることながら、イヤホンの色々の部分が耳の各部に触れ方にはちょうど良い加減があるようだ。それによって全体的な密着度が変り、音の伝達バランスはがらりと変ってしまう。
個人特注のイヤホンでない以上、100%の性能を発揮できるポジションは、一定のあそびの中から各人が探るしかない。

月曜日, 12月 10, 2007

SONY MDR-EX90SL 音漏れ、遮音性

遮音性とよくいうのは、外部の音が自分に聞こえなくなることで、音漏れは、イアホンからの音が外部に聞こえてしまう事。
単純なBAカナル式(耳栓式)なら、音はノズルからしか出てこないと言えるので、遮音性が良くなると音漏れもなくなる。
でも、EX90みたいな方式(D+カナル)では、ノズルから出る音以外に本体の振動音があるので、そこから音漏れがある。だからノズルからの出音をイヤーチップの遮音性で抑えただけでは、音漏れはなくならない。
遮音性が向上すればボリュームを上げずに済むので、音漏れも副次的に減るけれど、音漏れがなくなる訳ではない。むしろ音漏れする構造に作られている、とも言えるのかもしれない。
このイアホンでは、その音漏れを気にしすぎると、性能を引き出す障害になる様にも思われる。
最近のソニー製品で、スピーカをヘッドホンにつけて、耳元に浮かせる方式がでてきた。これはもはや音漏れという表現とは別次元だろう。スピーカなのだから、その音が出音自身で、ヘッドホンではないから音漏れではなくなる。
そこまで開き直る事もないが、イアホンはその人が一番良い音を聞く為に特化したモノだから、他の人に気を使うのが本来の目的ではないだろう。適度な遮音性と、出音の美しさがあれば、音漏れがあっても構わないと、もっとおおらかに考えても良いと思う。そういう原点に帰って作られているのは欠点ではなく、長所だと思う。