月曜日, 12月 10, 2007

SONY MDR-EX90SL 音漏れ、遮音性

遮音性とよくいうのは、外部の音が自分に聞こえなくなることで、音漏れは、イアホンからの音が外部に聞こえてしまう事。
単純なBAカナル式(耳栓式)なら、音はノズルからしか出てこないと言えるので、遮音性が良くなると音漏れもなくなる。
でも、EX90みたいな方式(D+カナル)では、ノズルから出る音以外に本体の振動音があるので、そこから音漏れがある。だからノズルからの出音をイヤーチップの遮音性で抑えただけでは、音漏れはなくならない。
遮音性が向上すればボリュームを上げずに済むので、音漏れも副次的に減るけれど、音漏れがなくなる訳ではない。むしろ音漏れする構造に作られている、とも言えるのかもしれない。
このイアホンでは、その音漏れを気にしすぎると、性能を引き出す障害になる様にも思われる。
最近のソニー製品で、スピーカをヘッドホンにつけて、耳元に浮かせる方式がでてきた。これはもはや音漏れという表現とは別次元だろう。スピーカなのだから、その音が出音自身で、ヘッドホンではないから音漏れではなくなる。
そこまで開き直る事もないが、イアホンはその人が一番良い音を聞く為に特化したモノだから、他の人に気を使うのが本来の目的ではないだろう。適度な遮音性と、出音の美しさがあれば、音漏れがあっても構わないと、もっとおおらかに考えても良いと思う。そういう原点に帰って作られているのは欠点ではなく、長所だと思う。

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